PFV賞 

1909年創業

4代目の日本の天然漆製作会社

私たちの家族経営の会社は、トクサノキ樹脂を漆（うるし）に精製することを専門としています。この伝統的な技術は、食器、芸術作品、宗教的な工芸品、建築構造物に塗装することを含みます。過去40年間で日本における漆の需要が90%減少したにもかかわらず、私たちの家族は専門知識、高品質の漆、そして伝統的な漆作りにおける重要な役割を通じて繁栄してきました。私たちはUV耐性のある漆を開発することで課題に適応し、これが私たちのブランドの特徴となっています。日本の漆の70%を精製し、その一部は日光東照宮などの国宝の修復に使用されています。私たちは環境に優しい伝統的な漆に焦点を当てています。家族経営の企業として、持続可能で長持ちし、手作りの製品に対する世界的な関心の高まりに迅速に対応しています。

1705年創業

3代目の石彫り

ジョン・スティーブンスというイギリス人石工によって設立され、315年間にわたり石に刻む碑文のデザインと彫刻を専門としています。私たちの建築や記念碑の文字は、偉大なローマの碑文の手法で、幅広い筆を使って手作業で作成されます。何世紀にもわたって洗練され発展してきたこの基準は、形と美学に対する鋭い理解に基づいて、手と目の熟練した作業によって導かれています。文字は、ハンマー、木槌、のみを使って手作業でさまざまな素材に彫刻されます。これらの方法を通じて、グラフィックやカリグラフィーデザインに真の彫刻的な形を与えることができます。また、現代の生産に必要なカスタムグラフィックや書体のデザインと実行には、コンピュータ科学も応用しています。
私たちは、世代を超えて当社と関わりを持つ顧客と共に、私たちの古くからの技術に対して興味深く革新的な応用を提案する、新しいクライアントとも仕事を続けています。

1953年創業

3代目のスカリオラの達人 

この会社は、政府職員であり芸術家であったビアンコ・ビアンキが、失われた芸術技法の秘密を10年間の自由時間を費やして研究したことから始まりました。彼はスカリオラ（色素、天然の接着剤、セレナイト粉末の特別な混合物で象嵌を作る）の技術を学びました。ビアンコは仕事を辞め、自身の新しい作品を制作し、時代物の収集と修復に専念しました（ビアンコ・ビアンキコレクションは現存する中で最も重要なものです）。彼の情熱を受け継いだ子供たちは、数人の熟練した職人の助けを借りて、同じ古典的な技法を使って傑作を作り続けています。彼らは装飾家や建築家と協力して、アンティークおよび現代のインテリアデザインに挿入する幅広いスカリオラの内装装飾を作成しています。彼らの制作するテーブル、パネル、贈り物などのユニークな作品は、世界中の最も美しい家々に飾られています。

1688年創業

12代目の着物織物会社

HOSOOは、京都市北部の「西陣」地区で、著名な寺院に織物を供給する織物業社として創業しました。それ以来、日本を代表する織物の一つである西陣織の家業は、12世代にわたって受け継がれてきました。西陣織は、1200年前から皇族、武士階級、裕福な商人の支援を受けて育まれてきた京都の先染め糸織物です。現在、HOSOOは、帯や着物のために受け継いだ伝統的な西陣織の技術を、革新的な技術と時代を超えたデザイン感覚と組み合わせて、一点物の織物を制作し、日本および海外の高級市場に提供しています。

1924年創業

4代目の地図製作会社

カルトグラフィカ・ヴィシェリアは、ヴィンチェンツォ・ヴィスチェリアによってローマで設立され、彼の情熱が家族経営のビジネスに発展しました。彼は1942年に「地球物理学、ひいては地図への大いなる愛」を動機として会社を立ち上げたと書いています。地図への情熱によって設立された家族経営の会社です。当初は伝統的な方法で始まりましたが、1990年代にコンピュータ化された地図作成に移行しました。今日では、映画業界を含む多様なクライアントのために地図を製作し、家具の部品も作成しています。その貢献が認められ、1989年に創業者にちなんだ通りがローマに命名され、2016年にはローマ市がカルトグラフィカ・ヴィシェリアを「優れた歴史的な活動」として認定しました。また、イタリア文化省は2015年にヴィスチェリアアーカイブを「特に重要な歴史的関心事項」と宣言しました。